2022/08/27
廊下の多い医院
The clicic with many corridor.
まだここの医院の場所が
あまり明かされていなかった頃、
県名と「上空から見ると"玉"の字の形」
という手がかりだけを頼りに
空いてる時間を見つけては
苦労して特定したかいあって
暗室ではないのでレントゲンではなさそう?
小さな電話口が可愛い。
薬品もたくさん残っていた。
定番の白い棚も残っている。
こちらも定番の、革張りの診察台。
白い棚には医療器具がずらり。
そして…手術室!!ここがまた素晴らしい!!







古い無影灯や、蔦にまみれた顕微鏡も最高!!
古い医療器具もそのまま配置されていて、
たっぷりと光の入る窓が多いのも珍しい。
しかも、窓は一応半分がすりガラスになっている。
ベッドに赤い染みがつけられてしまった。
ここも何度か撮影したので
これを見た時は少し悲しかったが、
私もそんなこと言える立場じゃないので
"玉"の字ということで、
上部分は入院棟のような感じだった。
心霊の人たちが喜びそうな赤い着物の日本人形。
私は霊感が皆無なので特に怖くはなかった。
二度目はこれを撮るためだったと言っても
過言ではない、素敵な壁がこちら!!
入院中の患者さんが書いたと思われる手書きの詩。
達筆すぎて私にはほとんど読めない。
もしこれを読める人がいたら、
横に書かれた「病軀呻吟横臥二年有半」
病気で床に伏し苦しんで2年半ということだろうか。
先ほどの壁いっぱいに書かれた詩とは
別の筆跡に見えるがどうなのだろう。
どちらにせよ、自分の病気の体を嘆くような
重々しい苦悩を感じさせる文字だ。
私もいつかは入院したりする時が
来るのかもしれないが
多分もうご存命ではないであろう
患者さんの手書きの詩が、
文字だけ残されていたことに感動したものだが、
その壁ももう永遠に失われてしまったことだろう。
せめて写真に残せたことに自己満足しているが、
そんな写真もいつかは失われてしまうのだ。
永遠なんてものは何一つないのだと思う。
そう思うと、逆になんだか救われる気がする。
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