2022/05/26
汽車のある植物園
Botanical garden with a train.
海外の廃墟写真などで憧れ、
いつか見てみたいと思っていた
「植物園の廃墟」についに巡り会えた。
残念ながら、今はすでに更地だが、
1度目は夏、2度目は冬。

誰からも世話されなくなり
水も与えられなくなっても、
冬でも温室の中は暖かいためか、
なんとか生き延びている植物もいた。

こちらは冬の写真だが、
ピンク色の花が咲いていた。

まだガラスも割れておらず、
巨大なガラスのドームは
温室の機能を保っていた。



順路の道にも伸びてきている植物達

こちらでは白い花が咲いていた。
いつか解体されるまでの命と思うと
切ない気持ちになってくる。

こちらは夏の写真。
プランターからたくましく
窓へと伸びていっている植物

人の手から離れ枯れてしまった者、
逆に自由を手に入れて
着々と領土を広げる者
植物にも色々な生き方がある。


こちらは冬の写真。
夏に生い茂っていた植物も、
少し枯れてしまっていた。

サボテンはやはり強い!
水が与えられなくても
問題なく生きている感じ。

こちらは夏の写真。
温室の外に少しずつ溢れ出ている。
すさまじい生命力。

あぁ…なんて美しいんだろう…
閉じ込められた植物達が
まるでスノードームみたいに切り取られた
空間の中で精一杯生きていた。


一部脱出に成功している植物も…


外にあったボロボロの女神像。

シンプルな造りではあるが
ドーム型のガラス張りというだけで
なかなか素敵な佇まいであった。

冬にはすでに解体されていたが
夏はまだ残っていた別の温室。
夏だったので恐ろしい暑さで、
ここの植物達はほぼ死に絶えていた。


森の中にさり気なく残るレーン

そしてこちらも冬には解体されていた
熱帯植物の温室。

温室のガラスもかなり汚れてきていて、
メインの温室より植物の侵食もすごく、
熱帯植物の生命力を感じる。
ラ●ュタの温室のような雰囲気で
テンションが上がる。
ちなみにラピュ●の温室は
外から見たら要塞みたいなのに、
中からはガラス張りのように
空が透けて見えるという
ラピュ●の高い科学力を証明する
ワンシーンとなっている。

あぁぁ…イイね…。
作業に使われていたであろう
脚立に植物が絡まっていっている。

ここの施設は植物園だけじゃなく
ちょっとしたアトラクション的な
施設もあったようで、
これは洞窟の入り口に置かれた
アイスクリームの冷蔵庫(なぜここに…)

洞窟の中には探険隊の
基地のような部屋があり
顕微鏡や古い秤などがあったりと
なかなかよくできている。

こちらは巨大樹と吊橋
こんなん子供達は大好きだろうなぁ。
もったいない。。

近くで見ても良くできている。
登るの楽しそう…

巨大樹の中には螺旋階段があり、
てっぺんは展望台になっている。

海もすぐそばに見えて景色がイイ…。

上から見ると吊橋が蔦で
ものすごいことになっている。

蔦の生命力ヤバい…。
これはもう通れなさそうだ。

こちらには小さな汽車が…!

おもちゃの汽車みたい。
これでアトラクションゾーンを
一周できたようだ。

モノレールの文字が
流木でできていて可愛い。

所々草がレールを覆い隠している。


こちらは売店だろうか。

橋の反対側。
蔦がすごすぎて全く渡れる気がしない。。

恐竜の骨が草で埋まっている。

こちらの温室も、ほとんどの植物が
死に絶えてしまっていた。

海沿いに建つ美しい植物園。
ロケーションも素晴らしかっただけに
廃墟、そして更地になってしまったのは
ただただ残念である。
温室の中で生き延びていた植物達は
解体されるまでの短い間、
精一杯生きていたのだろう。
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