ゲーム機のあるボウリング場

The bowling alley with game console.hai432-01.jpg破壊の限りを尽くされたようなボーリング場。hai432-02.jpg椅子も、壁も、床も、荒らされまくっている。hai432-03.jpg廃墟の悪いイメージそのもの、という感じだ。
うむ、私はこういうのも嫌いじゃないぞ。hai432-04.jpgレーンも残っている。
奥の壁に穴が開いているので光も届く。hai432-05.jpgこちらの壁も、破壊されまくっている。hai432-06.jpgピンを立てるための機械はない。
廃墟になった時から無かったのだろうか。
hai432-07.jpg代わりに様々なものが配置されている。
様々な人が、様々な意図を持って置いたと思うと
たくさんの人の合作のような景色だなと思う。hai432-08.jpgボーリング場は真っ暗な場所も多いが、
ここは自然光が入るようになっている。hai432-09.jpg建物もなかなかかっこよい。hai432-10.jpg緑が入って来ていい感じだ。hai432-11.jpgなにやらゲーム台が置かれているが、
破壊されすぎててよくわからない。hai432-12.jpgロビーのような場所は窓も割られ、
蔦が浸入してきている。hai432-13.jpgこの日、珍しく人と出会った。
廃墟で人と会うことは滅多にないが、
時々会うことがある。
大抵は同業者だが、今回は少し違った。

一人は大きめのぬいぐるみを持った
メンヘラっぽい格好の若い女性、
もう一人は軍服(!)を着た男性、
そして一人は佐〇急便のような
ボーダーの服を着た優しげな大柄の男性。

特に一眼レフを持つわけではなく、
かといって物を物色するわけでもなく
スマホで時々写真を撮りながら
堂々を入口から入ってくる三人。

それぞれのキャラが濃すぎて
「アニメになりそうな三人…!!」
と勝手に興奮する私。

とりあえずコッソリ様子を伺っていたが、
悪い人たちでもなさそうだったので、
軽く声をかけた。

若い女性に「同業者の方ですよね!?」
と言われたが、同業者なのかよくわからず、
「多分…」と答えてしまったww
軍服の男性に「軍服カッコイイですね。」
と言ったら、彼は急に笑顔になり
「ありがとうございます。」
と言った。

特にお互いの素性について語ることもなく
サラッと分かれたが、勝手に私は
その三人を脳内でキャラ化して楽しんでいた。
何者だったのだろう…
hai432-14.jpgまぁそれはともかく、ボーリング場の外から
別の部屋に行くとhai432-15.jpgそこには破壊されたゲーム機が並んでいた。hai432-16.jpgそしてなぜか地下駐車場にあった
デロ〇アン風の破壊された車。hai432-17.jpg不良たちはこういう物をみんなで壊すことで
盛り上がったりしているのだろうか。
それこそ私の人生からは別世界だ。
そういう別世界の会場となったであろうこの場所も
時が変わればただの破壊されたボロい建物。hai432-18.jpg地下駐車場は無数の蔦で覆われつつある。

ここは不良のたまり場であり、
肝試しの会場であり、
たくさんの人が楽しんだであろう
ボーリング場であり、

そして不思議な3人組と私が写真を撮った場所。
別世界はいつでもすぐそばにあるものなんだなぁ。
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