川の畔の巨大発電所

Abandoned giant power plant in river side.hai354-01.jpg今回は廃墟好きなら誰もが知ってそうな
有名物件を今更ながらレポート?したいと思う。hai354-02.jpgここのアクセスはなかなか困難だ。
秋の緑の少ない時期は比較的楽なようだが
緑の多い季節はほとんど道の無い薮を
延々と漕ぐ羽目になる。
hai354-03.jpgしかし困難を乗り越えただけ、
これが現れた時の感動もひとしおだ。
険しい森の中に立つ巨大発電所…!!
これが心躍らずにいられるか…!

さて…いざ…憧れの空間へ…!hai354-04.jpgうぉぉぉおおおおお!!

なんか…現実とは思えない…
ゲームか何かの風景のようだ。hai354-05.jpghai354-06.jpgファンタジックなゲームや映画などで
封印を解いたときにシュルシュル…って
開いていく途中みたいなシャッター
(伝わるかな)hai354-07.jpg下のダンジョンに降りれる、
もしくは下から何かが登場してきそうな穴
(実際はここからは降りられない)hai354-08.jpgふぁぁぁぁぁあああ…

この穴見てるだけでも一日過ごせる…hai354-09.jpgこの縦に長い大きな窓がまた素晴らしい…。
神殿か何かのようだ…。hai354-10.jpghai354-11.jpg陽当たり最高…!!hai354-12.jpgはぁぁぁぁ…

溜息しかでない…。
しばらくこの景色に浸っていた。hai354-13.jpgさて、ずっとボーっとしていたいくらいだが、
時間は待ってはくれない。
先ほどの巨大空間の横にある二階部分へ。hai354-14.jpgこちらは日が当たらないので
ジメジメしている。
小さな正方形のガラスでできた窓が
鮮やかな緑を透かしてモザイクのよう。hai354-15.jpgそしてこの部屋のベランダのような
部分から先ほどの場所が見下ろせる。
大きな窓がちょうど目の前だ…!hai354-16.jpgわずかに窓が残っていて本当に美しい…。hai354-17.jpgはぁ…この窓だけで1日過ごせる…hai354-18.jpghai354-19.jpg最初は少し曇っていたが、幸い晴れてきて
木漏れ日が窓から射してきた。
なんと美しいことよ…!!hai354-20.jpgさて、今度は屋上のような部分へ。hai354-21.jpgこの窓枠と壁の剥がれ具合がまたイイ…hai354-22.jpg上からアングル…!hai354-23.jpghai354-24.jpg縁にまで植物が生え、緑の神殿のよう…
天井のアーチ状の柱が素晴らしい…hai354-25.jpghai354-26.jpghai354-27.jpgこれは当時のものなのか、後からなのか、
端っこにお酒がお供えされている。
hai354-28.jpgさて、今度は階段で地下へ…

これがまた…
めっちゃいい…!!hai354-29.jpg全てが巨大…!!このパイプも、
人が一人通れるくらいのサイズである。hai354-30.jpg水流の力で回転させる構造なのがわかる。
山の上から流してきた水の力で
巨大なタービンを回し、発電する仕組み。
同じ人類が作ったとは信じられないような
圧倒的な存在感である。hai354-31.jpgミステリーサークルのような形が
巨大な謎の古代文明の遺跡のようでもあり、
こちらも最高だった。hai354-32.jpghai354-33.jpghai354-34.jpg地下はひんやりしていて、
温度差で霧ができ、よりミステリアス。hai354-35.jpgこれぞ探険…!という感じ。hai354-36.jpghai354-37.jpgこの発電所と言えば、上の部分が有名だが、
こちらも素晴らしい場所であった。

そしてここで…
私が勝手に廃墟あるあると思っている
「無駄な奇跡」に出会った。hai354-38.jpgなぜかほんの10分ほどだけ、
くっきりとした謎の光の筋が現れたのだ…!

ここで光の筋が出たとして
だから何だということだが、
こういう景色に出会えることはやはり嬉しい。

hai354-39.jpgさて、既に半日が経とうとしていたが
ここはまだこれだけではない。
外にもまだ遺構が残されているのだ。
hai354-40.jpg先ほどのモザイク窓が裏から見える。
日が少し傾いてきている。急がねば…!hai354-41.jpg急な斜面の森を進んでいくと、
まずは巨大な二本のパイプに出会う。
さっきの地下部分へ続くパイプだ。hai354-42.jpg更に上に行くとパイプとパイプの
切れ目の場所があった。hai354-43.jpg2つのパイプはすぐ内側で
一つの大きなパイプに合流。
ここも特徴的で不思議な光景だ。hai354-44.jpg人と比べるとサイズ感がわかる。
かなり巨大である。hai354-45.jpgしばらく歩いていくと、
これまた巨大なサージタンクの
下につながる穴が…
hai354-46.jpgこちらはサージタンクの
内側の方の円柱の中。
hai354-47.jpg太いパイプはどこまでも続いている。
多分100mくらいは進んでみたものの
あまりにも果てしない。

先は水没しててウェイダーがないと
進めないらしいので諦めた。

SF映画のような光景だった。

パイプから外に戻り、更に山を登って行くと、
先程下から見たサージタンクの上に出たhai354-48.jpgこ、…恐ぇぇぇ…!!
めちゃくちゃ高いし巨大!

こんな山奥にこんな巨大な
建造物を造ってしまう人間の凄さよ…!
hai354-49.jpg真ん中の部分に渡ったり、
金属の取手を降りて
下まで行ってる人もいるみたいだが、
金属の取っ手が脆くなっているため
今はもう危険そうだ。hai354-50.jpgそれにしても、途中に空いてる穴が
上から見ると螺旋階段の窓のようで
ヨーロッパの古城のように美しい…!
hai354-51.jpg外から見るとこんな感じ。
水を落下させるだけで発電するなんて、
山と水の多い日本に合った発想で
考えた人はすごいなぁと思う。hai354-52.jpg
さて、
山の中には他にも遺構があるようだが
これ以上は時間がなさそうなため、
元いたメインの建物に戻る。hai354-53.jpgトイレももちろんチェック!
なかなか素敵な廃便所だ。hai354-54.jpg階段へ続くこの部分もカッコいい。hai354-55.jpgちいさな部屋に残された機械の一部?
なんだか愛嬌あって可愛い。hai354-56.jpg入口入ってすぐの部屋。

最後に…せっかくなので記念に
ちょっとだけポトレ的なものを…。
hai354-57.jpg一番お気に入りな写真がコレ。
ありがとうございます…!hai354-58.jpgいや〜今まで数々の廃墟写真集や
ウェブサイトで拝見していて
絶対いいとは思っていたけど
やっぱり良かった!!期待以上に…!

この素晴らしさをうまく言葉には
表せなくて本当にもどかしい。
せめて写真で伝わればいいなぁ。

これ程の規模の廃墟は
日本にはそんなに多くはないと思う。

ダムなどの巨大建造物を見た時の
「人類すげぇ…!!」っていう尊敬の念と
山や植物や動物を見た時の
「自然はなんて雄大で美しいんだ…!」
っていう感動の両方が一度にくる感じ。

更に自分が生きていてこの景色に出会えた事
一緒に共有できる人達がいたこと。

改めて感謝の気持ちでいっぱいだった。

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