竹に侵食される病棟

Abandoned ward eroded by bamboo bushes.hai342-01.jpg廃墟の中でも廃医院は
好きなジャンルの一つだが、
特に古い隔離病棟には
とても心を動かされる。hai342-02.jpg廃になってからの歴史も長く、
災害によって一度浸水したことで
崩壊が加速し、もはや瓦礫になるのも
時間の問題のようだ。hai342-03.jpg部屋にはほとんど物もなく、
椅子とヘルメットだけが
かろうじて残されていた。hai342-04.jpghai342-05.jpg一部の壁が竹でできており、
南の島の野営病院を思わせる。hai342-06.jpgやっと見つけた病棟らしい片鱗。

建物は更に上にもあり、
渡り廊下で繋がっていたようだが、
既に渡り廊下は屋根が落ち、
瓦礫のようになっていた。hai342-07.jpghai342-08.jpg上の建物の中も災害でかなり荒れている。
壁がほとんど抜け落ち、木の枠だけが
残っている状態で非常に危険だ。hai342-09.jpg瓦礫の中をよく見ると
病棟のベッドが埋まっている。hai342-10.jpg竹が部屋の中から生え、
すごい状態になっている。hai342-11.jpg病棟のベットからも竹が…!!!
竹の生命力の強さに感動する。hai342-12.jpgトイレは壁がなくなり、
竹薮の中の野外トイレ状態に…!hai342-13.jpghai342-14.jpgベッドが無ければここが病棟だと
気付くのは難しい状態である。hai342-15.jpg錆びた鉄枠に藁のひかれた
ベッドだったようだ。
まさにイメージする「隔離病棟」で
ぐっとくるものがある。hai342-16.jpg壁がほとんど落ちてるので
シースルー状態の病棟。hai342-17.jpg更に奥の部屋は、もはや屋根や壁すら
なくなって、完全に野外状態。hai342-18.jpgそこにベッドが残るこの景色には、
ものすごく惹かれるものがあった。
自然にかえる直前の刹那的な風景。hai342-19.jpg入口には病院の棚がかろうじて残る。hai342-20.jpg医療器具?のようなものから
立派な竹がはえていた。

最初は「あぁもう何にもないなぁ」と
思っていたが、この風景を見るうち
何か廃墟の魅力の神髄のようなものを
見た気がして、感動した。

自然にかえっていく建物を見ると
とても安らかな気持ちになるのは
いったいなぜなんだろうか。
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