2022/11/17
森で眠るコンクリート学校
Concrete school sleeping in the forest.
とある鉱山と共に廃校となった学校が
森の中にひっそりと眠っている。

残留物はほとんどなく、
荒れ果てたコンクリートが雨ざらしの状態だ。

1階の床は泥がひび割れた状態になっている。

金属の窓枠ですら、朽ちて外れている。

結構大きな学校だったようだが、
コンクリのみが残り、廊下や教室の面影は少ない。

こういうテクスチャーが好きだったりする。

よく見ると天井がアーチのようになっていたり、
色も上下で塗り分けられ、オシャレな感じだ。

コチラは立派な配管。

外のコンクリには蔦が這い、
建物を覆いつくそうとする勢いだ。



階段のデザインもなかなか凝っている。

鉄棒が柔らかくカーブしていて可愛らしい。

鉄棒の刺さった部分がひび割れてきている。


掲示板の後だろうか…
落ちかけているのがなんだかイイ。

何もない壁に映る木漏れ日…

なんてことない風景だが美しくて
木漏れ日が揺れているのをしばらく眺める。

2階以上の教室は
もはや教室とわからないくらい荒れ果てている。

海が近い立地のためか、金属の傷みが早い。

やはり廊下の天井アーチがいいなぁ…

海風に侵食され朽ちた窓枠。

長くて低い高さの水道の跡だけが、
ここが学校だったことを思い出させてくれる。

植物と海風に侵食され、
徐々に消えかけているシャッターの扉。

山側からは上の階に直接行ける渡り廊下がある。
景色が美しいなぁ。

壁にしっかりとへばりつく蔦の力強さ。

コチラの渡り廊下に映る木の陰も美しい…

屋上に抜ける階段。
屋上からは海が見え、景色がよかった。

1階の玄関からは泥が浸食し、
金属のドアも腐食している。

何か動物の可愛らしい足跡。
動物達もここを通って、渡り廊下から
山に行ったりしているのだろうか。

金属のドアの浸食された造形が良い。

この学校はかなりの藪に囲まれていて、
藪への入り口が民家の敷地にあったため、
住民の方に通っていいかお願いしたところ
快く承知してくれた。
何も残ってはいないけれど規模が大きく、
繁栄と衰退の歴史を感じさせてくれる
なかなか見ごたえのある物件であった。
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