レトロな機械のある医院

The old clinic with retro machines.hai220-01.jpgだいぶ前に解体されてしまった古い医院。
この細かい木枠の窓が
最高にそそられる物件だった。hai220-02.jpgはい、もう優勝ですねこれは。hai220-03.jpg手書きの「投薬口」最高であります。
入口は朽ち果てているのに、
投薬口は残っているっていう。hai220-04.jpg入口右の部屋。
やはり木枠の窓がたまらない。hai220-05.jpg蔦が枯葉になっている。hai220-06.jpgこれはちょっと…
あざとすぎるってもう…!!好き。hai220-07.jpg空瓶がたくさん。hai220-08.jpgこれは電話??スピーカー??
このタイプはあまり見かけた記憶がない。
古い医院でこういうものを発見するのが好きだ。hai220-09.jpgイタチだろうか…
机の下でミイラ化していた。hai220-10.jpg医院ではお馴染みの椅子!
比較的綺麗に残っている。hai220-11.jpg他にもいろいろなものが…hai220-12.jpg隣の、診察台の残る部屋。
裸電球がいい味を出している。hai220-13.jpg手術室でよく見かける
古い手洗い台には蔦が…。hai220-14.jpg黒い棚の横には
謎のブラックボックス…hai220-15.jpgそのスライドのフタの下には
何かの装置…うーむ、これはイイ。hai220-16.jpg物置のようになってる部屋。
何度も言うが木枠の窓がいい。hai220-17.jpgこの金属の蛇腹みたいなの好き。hai220-18.jpg床が重さで沈み込んでいる部屋。
こちらにもたくさん気になるものが…hai220-19.jpgまずこの壁についてる
小さな装置が可愛い。hai220-20.jpgこれはなんなんだろう…
頭にかぶる…とか??hai220-21.jpgうーん、さっぱりわからん…。hai220-22.jpgこちらの機械には
「RADIO THERMIE」という文字。
Google先生によると「無線熱線」とのこと。
うーん、わからん…hai220-23.jpgそして奥にあった紙芝居の箱のようなこれは…hai220-24.jpgうぉぉぉぉぉ!!!
何コレかっこぃぃぃぃ!!hai220-25.jpgこの…スチパンの世界にありそうな
アナログな装置…たまらん!!hai220-26.jpg赤い文字がガラスのフラスコに彫られとる…
最高かぁ…!!しかも「オゾーン」って…hai220-27.jpgこのアナログなメーターがまた…!!
操作したいぃぃぃぃ…hai220-28.jpg「特許M.N.式発生器 長本オゾン研究所」
と書かれている。広島県と書いてあるが、
ざっくりネットで調べた限り、
今はその研究所は存在しないようである。
うーむ…気になる…。hai220-29.jpg他にも気になるものが色々と…hai220-30.jpgこれも何だろうな…hai220-31.jpg青いガラス瓶が綺麗。hai220-32.jpg手書きの「尋常薬」hai220-33.jpgこの鍵穴も、ものすごくオシャレ…hai220-34.jpg朱肉の箱のラベルも…
何度も言っているがこの時代のセンス本当好き。hai220-35.jpg「明治~」と書かれた箱も…
「明治」「大正」という文字を見るだけで
テンションが上がる。hai220-36.jpgこちらの窓が素敵な小部屋に残る箱の
「上杉醫原器械店」のラベルがオシャレすぎる…
このお店ももう存在しないだろうな…hai220-37.jpg最初ココの医院の通称の由来が分かっておらず、
これが由来かな…うーん。。と勘違いしていたww
あとから本当の由来に気付いた時は
通称をつけた人のセンスに感動したものだ。hai220-38.jpg確かナショナルの機械の箱だったと思うが、
この説明のフォントが可愛すぎて…hai220-39.jpg立派な木の箱に入ったアイロンのラベル。
これもいいなぁ…hai220-40.jpg昔の電話などのカタログ。
こういう風に色々な残留物を見ていると
時間がいくらあっても足りない…hai220-41.jpgあと、こちらの医院の手書きの表札がまた最高。
検査室の「検」hai220-42.jpg処置室の「処」hai220-43.jpg手術室の「術」がイイ…!!hai220-44.jpg裏にはほぼ瓦礫化した建物が。hai220-45.jpgそして壁が黒い「レントゲン室」hai220-46.jpgふおぉぉぉぉぉ!!!!
なんだこれカッコよすぎるよ…!!hai220-47.jpgこの昔の天体望遠鏡のような金属の機械。
こんなにカッコいいレントゲンが
かつて他にあっただろうか…!!
hai220-48.jpg機器もいちいちカッコいい。hai220-49.jpgこれも…!!hai220-50.jpg道民さんの本によると、元小学校だったらしい。
そう言われると、この窓が多い造りも納得がいく。

ここの医院には魅力的な物が多く残っていて、
解体されてしまった今、それらがどうなったのか
知る由もないのが辛い。

せめて写真で残せて本当に幸運だった。
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廊下の多い医院

The clicic with many corridor.hai091-01.jpg今は無き古い医院。

まだここの医院の場所が
あまり明かされていなかった頃、

県名と「上空から見ると"玉"の字の形」
という手がかりだけを頼りに
空いてる時間を見つけては
航空写真をひたすら探し続けて特定した思い出。hai091-02.jpg
苦労して特定したかいあって
本当に素晴らしい物件であった。hai091-03.jpg田舎の住宅地にひっそりと
こんな場所が残っていることは本当に感動する。hai091-04.jpg古い医療道具もたくさん残っていた。hai091-05.jpgこちらは何の機械だろうか。
暗室ではないのでレントゲンではなさそう?hai091-06.jpg小さな電話口が可愛い。hai091-07.jpg薬品もたくさん残っていた。hai091-08.jpg定番の白い棚も残っている。hai091-09.jpgこちらも定番の、革張りの診察台。hai091-10.jpg白い棚には医療器具がずらり。hai091-11.jpghai091-12.jpgそして…手術室!!ここがまた素晴らしい!!
古い無影灯や、蔦にまみれた顕微鏡も最高!!

古い医療器具もそのまま配置されていて、
たっぷりと光の入る窓が多いのも珍しい。
しかも、窓は一応半分がすりガラスになっている。
hai091-13.jpgこちらの手術台はこの医院が少し有名になってから
ベッドに赤い染みがつけられてしまった。

ここも何度か撮影したので
これを見た時は少し悲しかったが、
私もそんなこと言える立場じゃないので
そういう事に関しては何も言えない。hai091-14.jpgここの手術室の床には薬がたくさん落ちていた。hai091-15.jpgこの顕微鏡がな…!!
写真映えを狙ったのか!?と思うほどの素敵さ。hai091-16.jpg隣にはいつからかレントゲン写真が。hai091-17.jpgレントゲン写真の方は最初は無かったので、
本当に誰かが配置したようだった。hai091-18.jpgこちらの医療器具も可愛い。hai091-19.jpg木の棚に残る薬品。
鳩サブレの缶にも何かいれていたのだろうか。hai091-20.jpg手書きの「普通薬」シール。hai091-21.jpgこちらの医院、上空から見ると
"玉"の字ということで、
長い廊下が縦1本、横3本もあってかなり広い。hai091-22.jpgこちらが"玉"の中心である十字路。hai091-23.jpg最後に撮影した冬もほぼ変わらず、
この扇風機がいた。hai091-24.jpg"玉"の字の真ん中の横棒部分。かなり長い。hai091-25.jpg廊下の窓にはツタが侵入してきている。hai091-26.jpg医院らしい部分は"玉"の下横棒部分だけで、
上部分は入院棟のような感じだった。
hai091-27.jpg古い木枠の窓と裸の豆電球が良い。hai091-28.jpg木造のため、かなりボロボロだ。hai091-29.jpg"玉"の上横棒の左は土間になっていて古い台所。
木の桶や、かまどが時代を感じさせる。hai091-31.jpg物置のようになっている部屋に残された
心霊の人たちが喜びそうな赤い着物の日本人形。
私は霊感が皆無なので特に怖くはなかった。
hai091-32.jpgそして、最初に撮影した時、見逃してしまい、
二度目はこれを撮るためだったと言っても
過言ではない、素敵な壁がこちら!!

入院中の患者さんが書いたと思われる手書きの詩。
達筆すぎて私にはほとんど読めない。
もしこれを読める人がいたら、
内容を教えてほしいものだ。hai091-33.jpg唯一かろうじて読めた文。
横に書かれた「病軀呻吟横臥二年有半」
病気で床に伏し苦しんで2年半ということだろうか。
先ほどの壁いっぱいに書かれた詩とは
別の筆跡に見えるがどうなのだろう。

どちらにせよ、自分の病気の体を嘆くような
重々しい苦悩を感じさせる文字だ。

私もいつかは入院したりする時が
来るのかもしれないが
それまでは健康に感謝して生きていきたいものだ。hai091-30.jpg敷地内には廃屋のような建物もあり、
そちらもかなり時代を感じさせる雰囲気であった。hai091-34.jpgこちらの医院は更地になってしまい、もう無い。
多分もうご存命ではないであろう
患者さんの手書きの詩が、
文字だけ残されていたことに感動したものだが、
その壁ももう永遠に失われてしまったことだろう。

せめて写真に残せたことに自己満足しているが、
そんな写真もいつかは失われてしまうのだ。
永遠なんてものは何一つないのだと思う。

そう思うと、逆になんだか救われる気がする。

市松模様の床の医院

The old clinic with checkered floor.hai348-01.jpg個人の古い医院て
建物が小洒落ていて好きな物件が多い。

ここの物件も診察室の床が市松模様になっていて
なんとも素敵な物件だった。
hai348-02.jpg受付の下のタイルが可愛らしい。hai348-03.jpg枠だけミントグリーンの木のドアも
とてもオシャレでイイ。
古い病院でよく見るカラーだけどこの色本当好き。hai348-04.jpgこちらも古い医院でよく見る
眼鏡型洗面スタンド。素敵ねぇ…hai348-05.jpg掃除道具が掛けられたドア。
そういえば箒って今の家にはないよなぁ。hai348-06.jpgタイルの洗面台。これも古い医院ではおなじみ。hai348-07.jpg蔦で覆われた窓もいいよね。hai348-08.jpgたくさんの本と共に残る医院グッズ。hai348-09.jpgこういうのが残ってると嬉しいね。hai348-10.jpgそしてこれ…!!
これが残ってたのが一番テンション上がった!!
小児衛生糞便標本。
よくできてるなぁ。リアル。hai348-11.jpg受付の向こう側。割とそのまま残っている。hai348-12.jpg箱がところせましと入れられた棚。
上の段だけ木の棚になっているのがイイ。hai348-13.jpgこちらも古い医院でよく見られるかわいこちゃん。hai348-14.jpg階段もおもむきがあってよい。hai348-15.jpgそしてなんといってもこの診察室!!
床がオシャレすぎるな~hai348-16.jpghai348-17.jpgこちらもお決まりの白い棚。
そして白い洗面スタンド。
小さな黒板も可愛らしい。hai348-18.jpg蔦の生えた窓とこの床が
まるでクリスマスのような雰囲気。
革張りの診察台や木の机がまた最高。hai348-19.jpg旅行好きのお医者さんだったのか、
色んな国の写真や民芸品ぽいものが
飾られているのが印象的だった。

こちらの医院も最近解体されたそう。
解体前に写真を残すことができて幸いであった。

透視中の部屋がある医院

Abandoned clinic with a room under fluoroscopy.hai429-01.jpg解体のはじまっていた医院hai429-02.jpg立派な投薬口が残っている。hai429-03.jpghai429-04.jpghai429-05.jpgかろうじて無影灯が残っていた!
廃医院はコレがあるだけで
テンションが上がる。hai429-06.jpg年季の入った木造の床と
定番のミントグリーンが素敵。hai429-07.jpghai429-08.jpghai429-09.jpghai429-10.jpg取っ払われた窓やドアは
何かに使われるのだろうか。
それとも捨てられるのだろうか。

いつかもし家を持つ機会があるとしたら
こういう窓やドアを再利用したいなぁ。hai429-11.jpgレントゲン室だろうかhai429-12.jpg「透視中」ってSFみたいでいいよね。hai429-13.jpgここも今はもう解体され終わっているだろう。
無くなる前にせめて写真だけでも
残せたことに感謝。

ドア番号のある病棟

Abandoned ward with numbered door.hai300-01.jpg入院病棟のみが残る病院跡。
ドアに部屋番号がわかりやすく
はっきりと表記されているのが特徴的だ。hai300-02.jpgドアも窓も木造で、色も美しい。hai300-03.jpg渋い火の用心の看板。hai300-04.jpg部屋は倉庫として使われていたのか、
資料などが山積みになっているが、
病棟しか残っていないためか、
病院らしい器具などはあまり残っていない。hai300-05.jpg食堂?のような部屋。
ここにも資料の箱のようなものが置かれている。hai300-06.jpg廊下は長く、部屋数も多い。
わりと大きい病院だったのだろうか。hai300-07.jpg滑車の付いた担架が廊下に残っていた。hai300-08.jpgこの番号の付いたドアが本当にイイ。
右開きと左開きが混在している。hai300-09.jpg部屋は段ボールだらけ。hai300-10.jpg最近「地方病 (日本住血吸虫症)」の
ウィキペディアを読んだ。 

まだ器具も情報も今のように多くはなく、
周りの家族などからも理解を得にくい環境での
昔の医者と患者達の闘いの歴史に感動した。 

 確かなことはわからないけれど、
古い医院ではそういう何かしらの
人の病気との闘ってきた想いみたいなものが
何となく感じられるので好きなのです。
私達もその歴史の沿線上にいるんだと思う。
   
人の歴史もトライアンドエラーで作られてきた。
私達はその結果に感謝しつつ、
自分たちの存在も無意識に未来の人のために
なっていくんだと思うのです。
必要ない人間なんかいない。