2023/03/15
The school with cute cups.
山間の小さな集落にひっそりと残る小学校。
初めて見た時はまだ小学校の残留物が
一部屋に集められたくさん残っていた。
天井から吊り下げられたものが
飛行船のようにも見える。

廊下の両側に教室がある平屋の学校。

この時はまだ、机や椅子も残っていた。
机や椅子は結構新しそうに見える。

黒板の落書き…
「西田敏行」さんの漢字、どれだっけ??
ってなったのかな(^^;)面白いww

手書きの貼り紙が可愛らしい。

まだカーテンの残る教室。
下半分はすりガラスになっている。

古い黒電話。ダイヤルすらない。
形が可愛いね。

さて、こちらの廃校、
2回目は様子が変わっていた。
前回教室いっぱいに置いてあった
机や椅子、小学校時代の残留物は
綺麗さっぱり片付けられてしまっていた。

かろうじて残っていたタイルの手洗い場。

資料館にしようと思ったのか、
古い農機具や道具が大量に置かれている。

こういう光景は廃校にはよくある。

かつて寄贈してもらった物の記録。
手書きなのがいい。

教室はがらんどうになってしまっていたので、
せめてこういうものを撮っておく。

電気の元スイッチだろうか?
ON OFFの表示が可愛い。

昔ながらの扉のトイレ。

外の手洗い場に、一つも欠けずに
可愛らしいプラスチックのコップが
残されていた!!
「ピンポンパン」は昔の子供向け番組だろうか。
キャラクターがなんとも可愛らしい。
コップをかけるところに名前がついていて
木の板に釘で引っ掛けるというのが
手造り感があってイイ。

すぐ隣には小さな住居があった。
住み込みの先生でもいたのだろうか。

薪で炊くタイプのお風呂もついていた。

すぐ隣には神社もあり、
こちらはまだ使われているようだった。

2回目はちょうど桜の時期で、
かつては校庭だったと思われる桜並木の道を、
宅急便の車が走り抜けていった。
学校がなくなってしまったこの村にも
まだ人々の生活はあるのだ。
なんだかほのぼのとした気持ちになった。
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2023/03/04
The school of windows like a mosaic.
その学校は恐ろしく山の中にあった。
1回目の際、途中で土砂崩れが起きて
車が通れない場所があり、
何キロも歩くはめになったのだが、
あまりにずっと人工物のない山道が続くので、
本当にこんなところに学校があるのか
不思議に思ったぐらいだ。
しかし、そんな場所に、本当にあった。

なんといってもここの特徴は
教室いっぱいに広がるモザイクのような窓だ。
古いガラスの木枠の窓はなんとも趣深い。

「この時計が時を刻むことはもう二度とない」
という廃墟でありがちな文言が
ぴったりな写真が撮れてしまった…。
朽ちた床からは緑が生え、
誰かが配置したのか、壊れた時計が
物語のワンシーンのように置かれていた。

こちらは何度も撮影しているが、
そのたびにこの時計は別の位置に移動している。

ちょうど真ん中らへんから天井と壁が朽ち、
それに伴って床が割れ、植物が生えているのは
廃墟の優等生とも言うべき情景である。

折れた木造の柱の美しさよ…

隣にはオルガンの残る小さな部屋がある。

こちらも木造で可愛らしい。

朽ちて不揃いになった鍵盤が素敵。

レコードの機械のようなものも残っている。

可愛い絵のレコードのパッケージ。

鉄琴なども残っているので
一応音楽室だったのだろうか。

この部屋もだんだん朽ちてきており、
部屋が崩壊する日も近そうだ。

廊下にも一面、モザイクのようなガラス窓が。
木々に囲まれているため、全体的に暗く、
これくらい広い窓が必要だったのだろう。

タイルの洗面台も残っている。

どこもかしこも歪んでいて
もはや無機物なのに有機的な存在に感じる。

木々に囲まれているので少ししかあたらない夕陽。

数年前は結構残っていた窓も、
少しずつ割れてなくなっている。

こうして斜めから見ると歪み具合がよくわかる。

遊具の隙間からは立派な樹が生え、
閉校してからの時の長さを物語っている。

的のような遊具。
ボールなどをあてて遊んだのだろうか。

こう見ると校舎の壁が全部窓でできているようだ。
ここまで窓の多い校舎は
今のところ見たことがない。

校庭だった場所も草が茂り
ジャングルのようになっている。

手前に体育館があるが、天井が植物に覆われ、
いつ崩壊してもおかしくない状況。

この天井の湾曲は、レンズのせいではなく
実際に湾曲しているのだ。

体育館も木々に囲まれすぎていて
夕暮れ時の僅かな時間しか
直射日光が室内に届かない。

こちらも窓が多く開放的な空間だ。

体育館から校舎に繋がる木造の橋は
最近はもう崩壊してしまっている。

体育館の窓枠は外から見ると
ミントグリーンに塗られていたようだ。

普段外観は出さないようにしているが、
あまりにもすごい立地&外観なので
見ていただきたい。
卒業生の方が時々訪れているようで、
他に卒業生がいたら連絡が欲しいという
貼り紙があった。
ココでの学生生活はそれはそれは
特別な体験であっただろうから、
その思い出を共有したくもなるのだろう。
私はそんな思い出を持てる人生を
少し羨ましく感じてしまうのだった。
2022/11/17
Concrete school sleeping in the forest.
とある鉱山と共に廃校となった学校が
森の中にひっそりと眠っている。

残留物はほとんどなく、
荒れ果てたコンクリートが雨ざらしの状態だ。

1階の床は泥がひび割れた状態になっている。

金属の窓枠ですら、朽ちて外れている。

結構大きな学校だったようだが、
コンクリのみが残り、廊下や教室の面影は少ない。

こういうテクスチャーが好きだったりする。

よく見ると天井がアーチのようになっていたり、
色も上下で塗り分けられ、オシャレな感じだ。

コチラは立派な配管。

外のコンクリには蔦が這い、
建物を覆いつくそうとする勢いだ。



階段のデザインもなかなか凝っている。

鉄棒が柔らかくカーブしていて可愛らしい。

鉄棒の刺さった部分がひび割れてきている。


掲示板の後だろうか…
落ちかけているのがなんだかイイ。

何もない壁に映る木漏れ日…

なんてことない風景だが美しくて
木漏れ日が揺れているのをしばらく眺める。

2階以上の教室は
もはや教室とわからないくらい荒れ果てている。

海が近い立地のためか、金属の傷みが早い。

やはり廊下の天井アーチがいいなぁ…

海風に侵食され朽ちた窓枠。

長くて低い高さの水道の跡だけが、
ここが学校だったことを思い出させてくれる。

植物と海風に侵食され、
徐々に消えかけているシャッターの扉。

山側からは上の階に直接行ける渡り廊下がある。
景色が美しいなぁ。

壁にしっかりとへばりつく蔦の力強さ。

コチラの渡り廊下に映る木の陰も美しい…

屋上に抜ける階段。
屋上からは海が見え、景色がよかった。

1階の玄関からは泥が浸食し、
金属のドアも腐食している。

何か動物の可愛らしい足跡。
動物達もここを通って、渡り廊下から
山に行ったりしているのだろうか。

金属のドアの浸食された造形が良い。

この学校はかなりの藪に囲まれていて、
藪への入り口が民家の敷地にあったため、
住民の方に通っていいかお願いしたところ
快く承知してくれた。
何も残ってはいないけれど規模が大きく、
繁栄と衰退の歴史を感じさせてくれる
なかなか見ごたえのある物件であった。
2022/07/21
The school with a corridor with letters.
特徴的な廊下の文字が有名な学校。
ここは何度も撮影しているが、
そのたびに2階の廊下のオルガンが
徐々に朽ちていっている。

地球儀と図書室の組み合わせ。

この地球儀も配置が見る度に変わっている。

このオルガンがずらっと並んだ廊下が特にいい。
初めて見た時は本当に感動したものだ。

廊下には手書きのような漢字が並ぶ。
何かの儀式のようにも見えて、
朽ちた廃校との雰囲気が最高だ。

よく見るとあいうえお順に並んでおり、
一階の廊下の端から「あ行」が始まっている。

こちらは一番最近撮影した時のオルガン。
もはや鍵盤もなくなってしまっていた。

玄関のドアの上にある窓も可愛らしい。

緑の季節は広々とした窓が緑に染まり

秋になると紅葉で暖色に染まる。

廊下の途中にある星座の絵
「カシオぺヤざ」が妙にツボにくる。

最初見た時は物がかなり残っていたが、
見る度に色々減っているような気がする。


虫などの標本。
廃校にこういうのが残っていると嬉しい。

そしてコチラの標本がこの廃校の
最高に魅力的な残留物じゃないかと思う!
脳みそと目玉の標本だ。

コチラも見る度に移動していて、
今ではなくなってしまったのか、
最後に撮影した時には見つけられなかった。

オシャレな黒板消し

どこかで聞いたことのある
シンプルな標語。
この文字の佇まいが内容を表している。

コチラの黒板には詩のような文が…
手書きと思えないくらい字が綺麗だ。

暗い時間の時の廊下。
学校の大きな窓は季節感があっていい。

二階には小さなステージと
なぜか鉄琴だけが残されている。

こちらも見る度に配置が変わっている。

木のロッカーの上に地球儀がある時の写真。
教室からは右も左も緑が見えて、
とてもいい環境に感じられた。

この学校、当時は結構生徒数がいたようで、
プールもこの通り大きく立派である。

校庭までの坂がヤバすぎることで有名だが、
さらに校庭から校舎までの階段もヤバい。
毎朝ここを登ってくるだけで子供たちには
さぞ体力がついただろう。

上には職員用の住居だろうか
簡素な建物が残っているが、
特に物もほとんど残っていなかった。
この写真の緑の中に残る温室は印象的だった。
さて、せっかく廊下の文字が特徴の廃校なので、
何かいい四字熟語でも見つけられないかと
色々探したのだが、小学生では習わなかったり、
あっても消えかかっていたりと
いい四字熟語が見つからず、
『定』

『食』
…もっとカッコいい四字熟語を
見つけられた人がいたら教えてほしい。
最後に…
この廃校には昔の写真なども残っていたが、
その中で印象に残ったものがこちら。

運動会の写真で、お父さん達が、
パン食い競争のごとく
煙草で蚊取り線香をつける競争してる写真!
…時代だなぁと思ったよね~。
今では残留物も減り、廃墟としての
旬が過ぎたともいわれているが、
私にとっては廃墟探索初期の頃から
一番多くの回数撮影している廃校で、
ここは特に思い出深い廃校だ。
これからも残り続けてほしいものだ。
2022/04/15
Abandoned school with red dolls.
あまり物は残っていないが
雰囲気の良い学校。


オルガンは残っていた。
そんなに古くなさそうな学校だ。

タイルの洗面台が可愛い。

肝試しの跡だろうか?
お茶碗にロウソクが立てられたものが
6つ並べられている。

「お楽しみ会」とだけ書かれた黒板も
ロウソクを見た後だとなんだかホラー。

陽当りのいい階段の踊り場。

窓際に残ったオルガンが、
窓からの日差しを浴びている。

なんだか暖かくて気持ちが良さそうだ。

こちらでは椅子も日向ぼっこ中。

やたら横長な黒板

画鋲がたくさん刺さっている…!
コレも見ようによってはホラー風。

くたびれたボロ雑巾のようになったカーテン

廃墟の汚れた白いカーテン好き。

謎の模様が描かれた黒板。
何かを召喚するための印だろうか…

古い黒電話。

赤い人形が…窓枠に引っ掛かっている…!!
蜘蛛の巣がすごくて蜘蛛に捕らえられたよう…

何もない部屋に赤い人形だけが残る。
これも見ようによってはホラー?
私は霊感とか皆無なので、
怖さは全然感じられない。


なぜか放置された黄色いドラム缶。

校長や教頭専用靴箱。
木の扉が可愛い。

外には草に埋もれたタイヤの遊具。

壁もツタに覆われ、外の蛇口も草まみれに。
特に目立ったものは残っていないが、
陽当たりが良くて木漏れ日の綺麗な
暖かい雰囲気の学校であった。