イカの作り方が貼られた学校

The school with instructions on how to make squid.hai014-01.jpg既に解体されてしまった木造廃校。
外観からして面白い造りでエモい。hai014-02.jpgこちらの廃校、転用されており、
この日も親子の団体が使っていて見学させてもらった。hai014-03.jpg木造廊下がとてもいい感じ。hai014-04.jpg使われていない部屋は
なかなかの廃墟っぷり。hai014-05.jpg要らないものが無造作に置かれた部屋。hai014-06.jpg木彫りの鳥が転がっている。hai014-07.jpg木造の窓が外の緑の景色を引き立てる。hai014-08.jpg天井にところどころ穴が開いている。hai014-09.jpg坂に建っているので
1階は半地下のようになっていて暗い。hai014-10.jpg物置のような1階の部屋。hai014-11.jpg1階の窓からは蔦が侵入。hai014-12.jpg転用されているのでお風呂もあったのだろうか。hai014-13.jpg宿泊できるようになっていたようで、
たくさんの寝具が積まれていた。hai014-14.jpg木造の渡り廊下で体育館とつながっている。hai014-15.jpg体育館の壁と窓も木造で、縦に大きな窓が特徴的だ。hai014-16.jpg体育館は子供たちの行事に使われていた。hai014-17.jpg大きな窓のおかげで電気をつけなくても明るい。hai014-18.jpg何かイベントの準備だろうか
「イカの作り方」の設計図が壁に貼られていた。hai014-19.jpg外には蔦まみれの鉄の塔。hai014-20.jpg木造の体育館が立派だ。
廃校となった後もたくさんの子供たちに使われ、
愛されていたであろう学校。

解体されてしまった今でも
きっと誰かの思い出の中に…。

隣に神社のある学校

The school near a shrine.hai485-01.jpgかなり自然にかえりつつある学校。hai485-02.jpgすぐ隣に神社が森の奥にひっそりとあった。hai485-03.jpg杉の木に囲まれた社。階段も苔むしている。hai485-04.jpg新しげなお供え物。近所の方だろうか。hai485-05.jpgこの辺は湿気が多い場所なのか
石という石が苔で覆われている。hai485-06.jpgこの石の塀の苔の美しさよ!!hai485-07.jpgこれだけでアートのようだ。hai485-08.jpgこういうひっそりある神社っていいよね。

さて、廃校の方へ。hai485-09.jpgかろうじて学校だった形跡が残る。hai485-10.jpg何かの瓶。hai485-11.jpg本棚にはまだ一応冊子などが残っている。hai485-12.jpg地面に落ちている時計、鉄琴。hai485-13.jpg一部完全崩壊している部屋もある。hai485-14.jpg屋根が抜けると建物は一気に朽ちる。hai485-15.jpg屋根瓦までもが床に散乱している。hai485-16.jpg生徒の机らしきものがよく見るとある。hai485-17.jpgこちらは枠だけになった机と椅子のセット。hai485-18.jpgこっちは先生の机だろうか。
拡声器、ストーブも残っている。hai485-19.jpg全体を見ると左側に窓と柱が残っているので
小さな廊下もあったようだ。
壁も無くなっているが、
元々は2部屋だったようにも見える。
hai485-20.jpg男子トイレは最低限の構造。壁と溝があるのみ。hai485-21.jpg便器の方、もしや穴が開いているだけ…?
それとも元々は上に便器がついていたのかな?hai485-22.jpg便器の穴の下は外に続いている。
今は普通の溜め池のようになっている。hai485-23.jpgそこには雄雌のアマガエルが…!!
便所の溜め池だったところにも
生態系ができ、生き物の住処となっていた。

こういう崩壊間近の自然にかえる寸前の状態の廃墟も
なかなかいいものだよね。

廃校は自然にかえる。
そしてカエルの住処となるのだ。
(かえるをかけてみた)

東京オリンピックの残る学校

The school with recording of Tokyo Olympics.hai072-01.jpgまさかこんなところに…!?と
目を疑うほどの山の中にある廃校。hai072-02.jpg木々に埋もれすぎて晴れの日でも薄暗い。hai072-03.jpghai072-04.jpg一部天井から光を取り込む構造。hai072-05.jpg微妙に不揃いな机と小さな椅子が可愛らしい。hai072-06.jpgこ…これは!!!
前回の東京オリンピックの実況録音集!!
これが残っているのはなんだか感動!!hai072-07.jpg表紙がカラーの教科書が可愛らしい。hai072-08.jpg「きょうどうくみあい」のページがある。hai072-09.jpg「村のくらし」hai072-10.jpg「町のくらし」
こういうの面白いね。
村のくらしも町のくらしも
今は結構変わっているよなぁ。hai072-11.jpg木造の机が積まれて残されている。hai072-12.jpg倉庫のように色々押し込まれた部屋。hai072-13.jpgなぜか石膏像だけは誰かに意図的に出されている。hai072-14.jpgこちらの子も、撮るたびに場所が変わっている。hai072-15.jpg青い跳び箱が可愛らしい。hai072-16.jpgダイヤルすら無い電話。hai072-17.jpg全国どこの学校にもだいたいある、
「ハイ!せっけんで手を洗おう」のシール。hai072-18.jpg便所は和式。hai072-19.jpgほとんど荒らされてはいないが、
自然に朽ちてきている。hai072-20.jpg学校の規模の割に炊事場が結構大きい。hai072-21.jpg給食の受け渡し口だろうか。hai072-22.jpg外には途中で折れ曲がったすべりだい。hai072-23.jpgこれは…トトロに出て来そうな
底に穴の開いた金属のバケツ…!hai072-24.jpg先生の宿泊場所だったと思われる建物は
ほぼ崩壊していた。hai072-25.jpg外に残る謎の遊具。hai072-26.jpg落ちていた瓶に植物が詰まっていた。

「なぜこんな何もない山奥に学校が…!?」
という場所に廃校がよくあるが、
それだけ昔は林業などで山に住んでいた人が
たくさんいたのだろう。

周りの家は解体や崩壊で消えて、
学校だけが残っているのかもしれない。

可愛いコップがある小学校

The school with cute cups.hai043-01.jpg山間の小さな集落にひっそりと残る小学校。
初めて見た時はまだ小学校の残留物が
一部屋に集められたくさん残っていた。
天井から吊り下げられたものが
飛行船のようにも見える。hai043-02.jpg廊下の両側に教室がある平屋の学校。hai043-03.jpgこの時はまだ、机や椅子も残っていた。
机や椅子は結構新しそうに見える。hai043-04.jpg黒板の落書き…
「西田敏行」さんの漢字、どれだっけ??
ってなったのかな(^^;)面白いwwhai043-05.jpg手書きの貼り紙が可愛らしい。
hai043-06.jpgまだカーテンの残る教室。
下半分はすりガラスになっている。hai043-07.jpg古い黒電話。ダイヤルすらない。
形が可愛いね。hai043-08.jpgさて、こちらの廃校、
2回目は様子が変わっていた。

前回教室いっぱいに置いてあった
机や椅子、小学校時代の残留物は
綺麗さっぱり片付けられてしまっていた。hai043-09.jpgかろうじて残っていたタイルの手洗い場。hai043-10.jpg資料館にしようと思ったのか、
古い農機具や道具が大量に置かれている。hai043-11.jpgこういう光景は廃校にはよくある。hai043-12.jpgかつて寄贈してもらった物の記録。
手書きなのがいい。hai043-13.jpg教室はがらんどうになってしまっていたので、
せめてこういうものを撮っておく。hai043-14.jpg電気の元スイッチだろうか?
ON OFFの表示が可愛い。hai043-15.jpg昔ながらの扉のトイレ。hai043-16.jpg外の手洗い場に、一つも欠けずに
可愛らしいプラスチックのコップが
残されていた!!

「ピンポンパン」は昔の子供向け番組だろうか。
キャラクターがなんとも可愛らしい。
コップをかけるところに名前がついていて
木の板に釘で引っ掛けるというのが
手造り感があってイイ。hai043-17.jpgすぐ隣には小さな住居があった。
住み込みの先生でもいたのだろうか。hai043-18.jpg薪で炊くタイプのお風呂もついていた。hai043-19.jpgすぐ隣には神社もあり、
こちらはまだ使われているようだった。hai043-20.jpg2回目はちょうど桜の時期で、
かつては校庭だったと思われる桜並木の道を、
宅急便の車が走り抜けていった。

学校がなくなってしまったこの村にも
まだ人々の生活はあるのだ。
なんだかほのぼのとした気持ちになった。

モザイクのような窓の学校

The school of windows like a mosaic.hai040-01.jpgその学校は恐ろしく山の中にあった。
1回目の際、途中で土砂崩れが起きて
車が通れない場所があり、
何キロも歩くはめになったのだが、
あまりにずっと人工物のない山道が続くので、
本当にこんなところに学校があるのか
不思議に思ったぐらいだ。

しかし、そんな場所に、本当にあった。hai040-02.jpgなんといってもここの特徴は
教室いっぱいに広がるモザイクのような窓だ。
古いガラスの木枠の窓はなんとも趣深い。hai040-03.jpg「この時計が時を刻むことはもう二度とない」
という廃墟でありがちな文言が
ぴったりな写真が撮れてしまった…。

朽ちた床からは緑が生え、
誰かが配置したのか、壊れた時計が
物語のワンシーンのように置かれていた。hai040-04.jpgこちらは何度も撮影しているが、
そのたびにこの時計は別の位置に移動している。hai040-05.jpgちょうど真ん中らへんから天井と壁が朽ち、
それに伴って床が割れ、植物が生えているのは
廃墟の優等生とも言うべき情景である。hai040-06.jpg折れた木造の柱の美しさよ…hai040-07.jpg隣にはオルガンの残る小さな部屋がある。hai040-08.jpgこちらも木造で可愛らしい。hai040-09.jpg朽ちて不揃いになった鍵盤が素敵。hai040-10.jpgレコードの機械のようなものも残っている。hai040-11.jpg可愛い絵のレコードのパッケージ。hai040-12.jpg鉄琴なども残っているので
一応音楽室だったのだろうか。hai040-13.jpgこの部屋もだんだん朽ちてきており、
部屋が崩壊する日も近そうだ。hai040-14.jpg廊下にも一面、モザイクのようなガラス窓が。
木々に囲まれているため、全体的に暗く、
これくらい広い窓が必要だったのだろう。hai040-15.jpgタイルの洗面台も残っている。hai040-16.jpgどこもかしこも歪んでいて
もはや無機物なのに有機的な存在に感じる。hai040-17.jpg木々に囲まれているので少ししかあたらない夕陽。hai040-18.jpg数年前は結構残っていた窓も、
少しずつ割れてなくなっている。hai040-19.jpgこうして斜めから見ると歪み具合がよくわかる。hai040-20.jpg遊具の隙間からは立派な樹が生え、
閉校してからの時の長さを物語っている。hai040-21.jpg的のような遊具。
ボールなどをあてて遊んだのだろうか。hai040-22.jpgこう見ると校舎の壁が全部窓でできているようだ。
ここまで窓の多い校舎は
今のところ見たことがない。hai040-23.jpg校庭だった場所も草が茂り
ジャングルのようになっている。hai040-24.jpg手前に体育館があるが、天井が植物に覆われ、
いつ崩壊してもおかしくない状況。hai040-25.jpgこの天井の湾曲は、レンズのせいではなく
実際に湾曲しているのだ。hai040-26.jpg体育館も木々に囲まれすぎていて
夕暮れ時の僅かな時間しか
直射日光が室内に届かない。hai040-27.jpgこちらも窓が多く開放的な空間だ。hai040-28.jpg体育館から校舎に繋がる木造の橋は
最近はもう崩壊してしまっている。hai040-29.jpg体育館の窓枠は外から見ると
ミントグリーンに塗られていたようだ。hai040-30-2.jpg普段外観は出さないようにしているが、
あまりにもすごい立地&外観なので
見ていただきたい。

卒業生の方が時々訪れているようで、
他に卒業生がいたら連絡が欲しいという
貼り紙があった。

ココでの学生生活はそれはそれは
特別な体験であっただろうから、
その思い出を共有したくもなるのだろう。

私はそんな思い出を持てる人生を
少し羨ましく感じてしまうのだった。