2023/04/13
The shopping street that used to be bright.
「明るい商店街」と掲げられた
古い商店街が解体されると聞いて
様子を見に来ると、既に解体が始まっていた。

外から見ると継ぎ接ぎの壁がいい味。

看板の絵は薄れている。

一部崩壊していて危険な状態。

お肉屋さんの看板も色褪せて
お店の名前が読めない。

天井もところどころ抜け、
青空が見えていた。

屋根が抜けたことで、太陽の光が降り注ぎ、
ある意味「明るい商店街」に。

解体のためか、物が外に出され
ゴミ屋敷のような状態だった。

「明るい商店街」の文字が物哀しい。

近くには営業中の店もある、薄暗い路地が…

コチラも電気はついているが
建物はだいぶ傷んで来ている。
この辺り一体が様変わりする日も
そう遠くはなさそうだ。
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2023/04/11
The Japanese-style house like Fallingwater.
勝手に「日本の落水荘」だと思っている
素敵な佇まいの建物に出会った。
3面が広い襖の窓になっており、
実際は狭いが解放感があるので広々していて
「あ、某麦焼酎のCM!」
と気付いた。この電話の感じとかね…

いつからか鳴らなくなった電話
いつからか使われなくなった灰皿
それでも川の水は絶えず流れ続ける
変わらないものが、ここにはあります。
風が運ぶ麦のかほり。私は麦100%。
…みたいな!?
(Twitterで知恵をお借りして完成)

隣には二階の窓が素敵な建物が。

奥にも小さな離れのような建物がある。

隣には丸窓に装飾がついた建物。

どうやら小さな浴場のようだ。
棚の縁も凝っている。

よく見るとガラス窓もすりガラス模様でイイ。
景色は微妙な位置だがそれでも美しい。
そして…
お風呂かっっけぇぇえ!!大きな石を積み上げて作られた
迫力の浴槽!!
お湯部分は狭いので一家族が精いっぱいだが
貸し切り風呂だったのだろう。
これは普通に入ってみたかった。

さて、1階部分はどうだろうか。

こちらは6畳ほどしかない小さなお部屋。

床の間に大きな岩と掛け軸。
ワビサビのことをよくわかっていないが
これはワビサビだな~と思ってしまう。

この佇まい、紅葉と滝に合う建物の
理想を形にしたようだ!

美しいなぁ。


近くに残る川床のような場所から
この建物と滝を眺めることができる。

石垣の上に乗っている。

すぐ近くには石橋の跡。

夏バージョン。

夏は夏で滝と川が涼しげで
「納涼」という言葉がぴったりな
美しい景色に。

紅白の提灯が合うねぇ。

日本の自然風景にはやはり
日本家屋がしっくりくる。
移ろいゆく四季の美しさを楽しむ
日本人の心を思い出させてくれる
風情のある物件であった。
2022/10/28
The Drive-in burnt down.
火事にあったドライブイン。

当時の面影はほとんどない。
奥の壁に残るタイルが可愛らしい。

厨房部分と思われる場所には、
燃え残ったものが結構残っていた。

トースターとセロハンテープの台。

シンクは錆で覆われている。

壁はほとんど焼け落ち、枠のみになっている。
シャッターの扉とレンガは火事に強いようだ。

やはり金属でできたものは強い。

何かしらの機械だろうか…
メータがついているがよくわからない。

炭になった柱が、炎の恐ろしさを物語っている。

山奥の山道にポツンとあるドライブイン。
ここが燃えているところを想像する。
きっとすごい迫力だっただろうな…。
2022/09/21
The restaurant with a red bridge.
こんなところに!?というほどの山に
立派な日本料理店があった。

植物に飲み込まれつつある。

水の溜まった部屋。
窓からの緑が水たまりに映っている。

中も和風の建築になっている。


正面の渡り廊下部分。

2階にまで草が生えてきている。


反対側には吹き抜けになった部屋が。

和風の丸窓が可愛らしい。


畳の縁からは緑が生えてきていた。


入口付近には小さな池もあった。

中は何も残っていないが、
外観はなかなか趣があって立派である。


誰だよこんなところに缶を置いた人は…
色が似ていて途中まで気が付かなかった。

かなり昔から廃墟だったこの建物も
わりと最近解体されたらしいと聞いた。
こんな誰も来なさそうな山奥の建物でも
無くなってしまう時が来るのだな。
2022/09/13
The burnt wedding hall.
火事で黒焦げの結婚式場。
どうしてもコープスブライドとか
ホラーを想像してしまう。

こういうのを美しいと言うのは
かなり不謹慎かもしれないが…
廃墟という場所において、
感性が理性を上回ってしまうのは
よくあることだ。

焼け焦げた手すり
昔はこの階段の下あたりに
グランドピアノがあったらしい。

天井から垂れ下がった照明は
もはや元の形がよくわからない。

火事の熱で溶けた何かが
氷柱のように垂れ下がった
街灯風の照明も魅力的。

こちらは火事を免れたゾーン
披露宴会場だろうか。

少し安っぽいヨーロッパテイスト。

そして和式の結婚もできるように
和風な会場もある。

謎のファンキーなオッサンの落書き。

控室のような部屋には、
黒くなったドレスのような布が…!
肝試しならさぞ盛り上がっただろう。

壁は焼け焦げて、
パリパリになってしまっている。

そして床にはなぜか…

これはあの有名な猫では…!?
なぜココに…。。

テレビの後ろ部分の見慣れない
有機的なウェーブが
火事の熱の恐ろしさを物語る。

可愛らしいステンドグラス!!

二人の新しい未来にふさわしい
明るい希望に満ち溢れたモチーフ。
割れてしまっているのが物悲しい。

火は上に流れるので、天井は真っ黒だが
カーブした中二階や、豪華な階段が
当時の華やかな演出を想像させる

今は業者の物置のように使われており、
この空間の面影も
なくなってしまったようだ。
遊園地もそうだが、結婚式場もまた
明るく幸せな場所であるべきなのが
このようになってしまう
落差が激しいだけに、
物悲しさが一層際立つなぁ…