2022/12/22
The hotel like a royal palace.
バブルの時代というのは今ではあり得ないような
すごいものを生み出すパワーがあったと思う。
そんなすごいものの一つである
ゴージャスなホテルを紹介したい。

ヴェルサイユ宮殿を彷彿させるような広間。
これを見た時は本当に感動した!
ここが温泉地のホテルとは想像できない。

よく見ると造りが少しチープではあるが、
それでもこんなゴージャスなデザインの部屋は
なかなかない。泊まってみたかったなぁ。

暗い部屋には「ヴィーナスの誕生」の一部が。
装飾がとても細かく造りこまれている。

こちらの部屋は赤カーテンとシャンデリアが豪華。

ロビーは広々としていて意外とシンプル。
床や柱は大理石のような雰囲気。

ホテル内にはいくつか飲食店もあった。
こちらは和食屋さんのようだ。
和風の内装がとても凝っている。

こちらは広間と同じ、ゴージャステイストのバー。

客室は9階建てが2棟ほどあり、かなり巨大。
最上階まで上がるのは一苦労だ。
上から見ると三角の螺旋階段がカッコいい。

赤い絨毯が豪華な雰囲気。

客室もいくつか種類があり、
こちらは和室のスイートルームのような部屋。

部屋の中に石畳があったりと豪華な造り。

いたるところに名画のような絵が飾られている。
なんとも言えないこのセンス、私は大好きだ。

更衣室ですらこの豪華さ!

名画とシャンデリアの部屋に
お馴染みの着替え用の籐の籠が並ぶ違和感。
天井は荒らされており、廃墟らしい風景に。
そして、ついに大浴場に…
…なんじゃこりゃ~!!え!?コレお風呂なの…!!??
すごい!!なんか黄金の神々の像がある…!!
コレが大浴場って…すご…!!
もうすごすぎて語彙力が完全に消滅。
真ん中に座っている男性の像は
ギリシャの太陽の神ヘリオスのようだ。
馬の躍動感が素晴らしい。。

ギリシャ神話をモチーフにした大浴場のよう。

いや~これは現役の時入ってみたかった…
テルマ●・ロマエの世界じゃないかぁぁぁ!!!

この洗面台の豪華さよ…!!

そしてもう一つの大浴場に…。
こちらのお風呂はわかりずらい場所にあり、
たどり着くのに苦労した。
広すぎて迷うほどのホテルだ。

町を一望できる贅沢なガラス張りの窓に、
ステンドグラスと女神の像。こちらも豪華だ。

更衣室は少し簡素。
籐の椅子は先ほどのお風呂と同じだ。

大浴場のロフトのようになっている部分が
更衣室でステンドグラス風の壁が裏から見える。

洗面台もなかなか豪華。
天井や照明も造りこまれている。

さて、今度は半地下のようなスペースへ。
ココには鏡張りがバブリーな広いラウンジが…!
ミラーボールの派手なカラオケコーナーも完備。

これぞバブル!という感じの派手な座席。
灰皿の多さが時代を感じさせる。

床も壁も椅子も豪華で見事。
ギラギラしてるな~

最後に、棟と棟の間にあるプールも紹介。
洞窟をイメージした通路を抜けると
スライダーでプールに飛び込める。

こんな施設が割と街中の温泉街の
ホテルの3階あたりにあるのがすごい。
ちなみにこちらの温泉、改装後の姿らしく、
改装前も浮世絵をテーマにした温泉があったりと
かなり凝っていたよう。
(そして裏社会とのつながりもあったとか…)
この時代の温泉ホテルは
一つ一つがテーマパークのようで
本当に面白い施設が多い。
こうしたバブル時代の建物は
老朽化や維持の大変さから多くが廃業、
または簡素に改装されてしまっている。
こちらの温泉ホテルも近年解体されてしまった。
日本でこういう建築が造られるような
華やかな時代は二度と来なさそうなので
こういう建物はかなり貴重だと思うが、
人知れず失われていくことは残念でならない。
せめて記録することができてよかった。
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2022/08/21
The love hotel with vivid color wall.
心霊スポットとして昔から有名なラブホテル

豪華なデザインのベッドや鮮やかな壁が特徴的だ。

一つ一つの部屋のデザインが凝っていて、
昼間明るい時は怖さも感じず、見入ってしまった。

クジャクの羽のような壁紙とオシャレなランプ

こちらの天井のライトも可愛らしい。

今となっては少し珍しい、円形のベッド

このホテルの壁紙の柄のセンスがすごく好きだ。
組み合わせ方が秀逸で、とても素敵。


リンゴ柄の壁紙が可愛すぎる!

色の組み合わせが大胆ですごい。


各部屋のお風呂の壁の色も凝っている。
市松模様の床も可愛い。

こちらは可愛らしいステンドグラス風。

落書きよりこの素敵な鏡に目がいってしまう。

内容はともかく、こちらの蝶々の落書きは
可愛らしくて結構好きだ。

狂気じみた落書きが有名になりすぎて
すっかり心霊でおなじみだが、
霊感が皆無な私にとってはそれより
このホテルの素敵なデザインに注目してしまう。
年月が経ったせいもあるかもしれないが、
鮮やかな色使いなのに
ラブホテル独特の安っぽさがなく、
派手なのに上品で、ここをデザインした人の
センスの良さに関心してしまうのだった。
2022/08/04
The hotel on the cruise road.
関西では有名な、酷道の上にあるホテル。
ちなみにこの特徴的な給水タンクの下部分には
今は辿り着けない構造になっている。

1階のロビーは窓がほとんど割れて
風通しがいい。

ソファがどす黒い色になっている。

割れたガラスに反射した光が
天井に映っている。
こういう思いがけない情景が好きだ。

なんてことのない階段も年季が入るといい感じ。

トイレの鏡に映った青空。

廊下や天井は破壊されまくっている。

窓からの眺めは絶景。
ここは何度か撮影しているが
夕陽も見られるし、晴れの日は下界が見渡せ、
景色の良さでは素晴らしいホテルだなと思う。

ほとんどの客室から夕陽が見られるのは
ポイントが高い。

残っていたアルバムの写真。
色がすごいことになっている。

広い宴会場のような場所。

襖や天井が破壊しつくされている。

中心にある階段。カーブした角が好き。

非常階段もなんだか絵になる

お風呂その①。

お風呂その②。割と普通。

こちらはこのホテルの売りでもあった
「窯風呂」
これはなかなか珍しい!
立派な窯風呂だ。

裏から見ると薪で炊いていたのか
本格的に見える。

黄色い座の椅子。

広い和室の宴会場だった部分は
コンクリ部分に比べて朽ち方が著しい。

床も天井もボロボロだ。

こちらは5年以上前の写真。

畳も一応残っている。

こちらは割と最近。
天井がやられると建物の朽ちは早い。

床から植物も生えてきている。

奥に宴会用のステージがあるのだが
最近はそこまで行くのをためらうほどの床だ。

こちらは昔の写真。
まだ赤いソファが形を成している。

赤いソファが床の植物の緑に映える。

こちらは飲食店部分。
韓国料理を出していたようだ。

こちらも最近はだいぶ朽ちてきている。

割られた入口のガラスの破片。
立方体のように割れているのが美しい。

ちょうど夕陽時は、
ロビーからも夕陽が見えたようだ。
割られたガラスドアの輪郭に反射して綺麗。

立地のせいもあって閉業したのか、
でもこの立地だからこその良さが
このホテルにはあっただろう。
営業時に訪れてみたかったホテルの一つだ。
2022/01/31
The hotel with a huge rock bath.
お風呂が今までで一番印象深かった
ヤバい温泉のホテルを紹介したい。

そのホテルは山の上に立っていた。
すぐ近くにある展望台のような塔も
今は廃墟のような状態だ。

レストランだったと思われる場所…
自然に返りすぎていて当時の面影はない。

ボタンのレトロなレジに入っているのは
お金ではなく植物と雨水。
これは素敵…!

ジュースの冷蔵庫からも植物が生えている。

テーブルの上にも苔や植物が生え、
もはや森のようになっている…。

建物はボロボロで、かなり危険な状態だ。

天井からオシャレなトライアングルの
照明が吊られている。ここも天井が落ち、
原型がわからない状態だった。

しかしこういう風景も、
私にとってはたまらない。

こちらが正規の入口と思われる場所。
ロビーには木が生え、
床一面に苔が生えていた。

客室のフォントがイイね…!

ロビーの壁には可愛らしい花や太陽の
タイル絵が…!これもイイ。

タイルの壁といい、照明といい、
かなりデザインに凝った
ホテルだったようだ。

こちらの天井もログハウス風の丸太と
丸い照明でかなりオシャレな感じ。

ロビーの待ち合い用の椅子だろうか、
現役時は華やかだったであろう
デザインがところどころ残っている。

フロントの横には暖炉のようなものも。
素敵なホテルだったんだろうなぁ…。

こちらはコウモリの巣となっていた
廊下と階段。こちらも照明がオシャレ。

もはや何の施設だったのかもわからない
植物の生えた部屋。

椅子に植物が迫って来ている。

螺旋階段に螺旋の蔦が巻いて
一体化している。
こういうの最高だなー。

建物の屋根の上。
めちゃくちゃ景色がいい!!

すごいところに建てたものだ。
景色も最高だし、もったいないなぁ…

山の頂に這うように建っているので、
入口から山に沿って降りていく構造。

かなり迷宮系で1日かかりの物件だ。

こちら広いロッカールーム。
これだけ見てもこのホテルの
規模の大きさがわかる。

謎のデザインのお風呂!!
洞窟をイメージしてるのだろうか?
この天井から伸びた穴から
お湯が出ていたのかな?

こちらは対のもう一つの温泉。
壁の模様も面白い。

外から見ると宇宙船のような
半球の窓になっている。
これはまた素敵だ…!

さて、このホテル、
昔は廃墟としてもかなり有名物件で、
特に巨大な岩風呂がある事が
特徴のはずだったのだが、
なぜかどこを探してもその風呂に
通じる道が見つけられない。
迷宮過ぎて地図を見ながら
ここじゃないかという場所を
探してみるも、固く塞がれた
小さな入口しか見つけられなくて
「もしやもう入れなくなったのでは」
と全員が諦めて帰ろうとしていたその時、
今までただのトイレだろうとスルーしていた
地味な通路を念の為確認したところ
なんとそこがお風呂に通じる道だった…!
もし帰りにふと、その通路を
確認していなかったらと思うと
後悔は計り知れないので
廃墟においてやはり確認は大事。
そうして、どうにかお風呂空間に
たどり着いたわけだが…
(太陽に●えろ!風に←古)
いや、この巨大な岩はいったい…!?
写真だと大きさがわかりにくいかもだが
これ、一つの岩が3〜5mくらいありそうな
超巨石なのである。

そしてその岩の下にあるのが絶景温泉施設。
岩から見下ろすとこんな感じである。

巨石を降りて実際のお風呂から
見えていたであろう景色がこちら。
遠近感があるので写真だと
そんなに大きく見えないかもしれないが
左下のシャワーのサイズから
この巨石の大きさを感じてほしい。
意味のわからないサイズの巨石と、
反対側には高所恐怖症の人には
辛いレベルの高い絶景に挟まれた
驚愕の温泉だった…!!

一人ずつ入れるタイプのお風呂。
当時はガラス窓があったとはいえ、
かなりスリルのある状態、
現役時に入ってみたかったなぁ…!

とにかく景色が素晴らしすぎる。

当時はいったいどんな風に
使われていたのだろう。
元々この山にあった巨石を、
そのまま見せるような構造で温泉を作った
この建物の設計者を心から讃えたいが
一説によると、
この巨石群には不思議な力があり、
ホテルを建てる時この巨石を
移動させたり破壊しようとしたが
そのたびに事故が起こったりで破壊できず、
やむなくこのような建て方にしたと
書いてあるサイトを見た。
この付近の山には
他にも祀られている巨石があり、
この巨石群もその一部だったらしい。

確かにこの巨石群には圧巻された。
ここまですごい巨石の温泉、
他にあるなら見てみたいものだ。


この岩の大きさをどうしても伝えたいので
ちょっと人間の写った写真を掲載させてもらう。

手前が暗すぎてわかりにくいかもしれまれないが
この規模…!伝わるだろうか…!

当時の人達は温泉からこの巨石を見て
どんな風に思ったのだろう。

巨石ばかりに目がいってしまうが、
温泉自体のデザインもかなり凝っていて
本当にもったいない。

丸い鏡と花柄のタイル。
照明もオシャレだなぁ…。

お気づきだろうか…
巨大な岩の間にハシゴが残っている。
実はこのハシゴが無ければ
反対側にある温泉には辿り着けない。
それくらい巨大な規模の場所だった。

さて、メインのお風呂を堪能したところで
最後に向かい側の施設へ
椅子がたくさん転がっている。

温室のようなガラス窓が特徴的。


イイ感じの階段を上がると…

ゲームセンターが!
破壊されまくっている…。

パンチングマシン的なのも…

現在は一部解体され、
広大なソーラーパネルになっているらしい。
他にはないヤバい風呂だっただけに
永遠に失われてしまうのは本当に残念だが、
逆に温泉の巨石群は本来の姿に戻って
そこにあり続けるのだろうか…。
2021/06/23
Hotel with the relief of the goddess.
神殿を思わせるような
神々しいお風呂があるホテル

天井が和風で凝っていたり
なかなか見所の多いホテルである。



「入」だろうか?「人」にも見える。

そして、ここの和風の方のお風呂も素晴らしい!
タイルで鶴が描かれているようだが、
色合いが上品でとても素敵。


ここのお風呂だけでもかなり気に入って
満足していたのだが、このホテルには
他にもたくさんの素敵な場所があった。

こちらにも鶴が。縁起がいい感じで良い

ごちゃごちゃになった倉庫のような部屋。
テレビがワンポイント。

この吹き抜けの階段がなんとも素晴らしい!

和風だけど大胆で少しバブリーな感じもあり、
この重々しい椅子も古いホテルにありがちで
すごく好きなんだよなぁ。

そしてこの…
神殿のお風呂ですよ!!

ちょうど光が射して、半透明な窓に
ふわっと外の緑が透けて、
絵画のように美しい…!!!
なんだろうこの神々しさは…!!
語彙力が乏しいので、ただただずっと
心の中で
「神!…これは神!」
ってこのお風呂を眺めながら言ってた。


お風呂だけでなく、先ほどの階段も
光が射して神がかった美しさになっていた。
ふぉぁぁぁぁ…!!木漏れ日と木の影が複雑に混ざって
奇跡的な美しい光景に…!!!


やはり、光があると美しい写真が撮れるな…。


こちらのホテルの見所はまだある。
この…
素晴らしいロビー!!!
なんだろう、この海ブドウみたいなライト。
とってもオシャレではないか!!!

なぜか椅子に紛れてマネキンが落ちている…

他にも黄金のような天井の部屋や、

なぜか集められて置かれていた消火器や、
(なんか微妙に大きさが違って家族みたい)

カウンターに真っ青な暖簾の居酒屋など
見所が多すぎて最高だった。

ロビーを下から…

この光の入り方、最高。

天井は和風である。

そしてなぜかいるマネキン…

こちらの少しバブリーで昭和な感じの入口。
文字のデザインも、ぐるっと囲んだ電球も
最高…!!

そして中もゴージャス!!
赤い!!


キャバレーのような感じで、
昭和の華やかな雰囲気がイイ!!
泊まるだけじゃなく夜遅くまで
楽しめちゃう娯楽満載なお宿…
もったいないね…

廃墟でありがちな言い回しだが
もう二度とベルが鳴ることのない赤い電話が、
ひっそりと残っていた。
昭和のバブリーホテルは造りが凝っていて
デザインもとても楽しい。
特にこのホテルは和風とゴージャスな洋風の
ごちゃまぜなのに違和感がなく融合していて
とても良かった。
いつか昭和廃墟が無くなり、
平成廃墟の時代が来るのだろうか。